持将棋について
以前はタイトル戦でも,持将棋がありましたが最近ではタイトル戦で千日手の将棋は多いものの持将棋はみたことがありません。
そこで,質問が2つあります。
1つ目は,最近プロの将棋ではナンパーセントくらいの割合で出現するのでしょうか。
2つ目は,最近減っているのは,将棋の質が変わってきているからでしょうか。
よろしくお願いいたします。
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昨年度の将棋年鑑で調べました。
持将棋は昨年2349局中3局、約0.128%
「最近減っている」とのご質問ですが、この20年間で見ても多い年(昭和62年度)で8局ですから、以前からさほど多いわけではありません。
ただし、昭和61年~平成2年の5年間は7.8.6.6.5、最近5年間は2.3.5.4.3ですから、減っていることは確かです。
減っている理由はやはり中座飛車、藤井システム、それにゴキゲン中飛車といった短手数で決着のつきやすい戦法の流行があるでしょう。
持将棋になりやすいのは、一に矢倉、二に角換わり腰掛銀でしょうから(お互いの玉が向かい合わないため)。
なお、昨年度の大きな対局での持将棋は第76期棋聖戦挑戦者決定戦の羽生四冠対三浦八段(先)戦で、戦法は「一手損角換わり」でした(指し直し局は羽生勝ち)。
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