2012年3月26日月曜日

ふと思ったのですが タイトル戦で使用した駒、その後、どうするのですか?

ふと思ったのですが



タイトル戦で使用した駒、その後、どうするのですか?



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タイトル戦に使われる盤・駒は、主に

1)対局場(ホテル・旅館)の所有物

2)地元の愛棋家の所有物

3)将棋連盟の所有物

の分類になるのでは?



最近、駒師など製作者が提供する例も見られるようになりましたが、歴史的にみると少ないのでは?



製作者が提供する場合も、「高値で売る」というよりも、「タイトル戦でも使われた銘である」と言う「名誉を受ける」のが狙いだと思います。

製作者が、「高値で売る」商売をしていると分かったら、2度と使われないだろうし、自分の他の作品を連盟のショップに置いて貰えなくなるでしょう。そっちのほうが商売には痛手。



タイトル戦使用の盤駒が、市場に出てくるのは、1)、2)のルートでしょうね。

なんらかの理由(ホテルが潰れた・愛棋家の家計が苦しくなったなど)で、手放さざるを得なくなったものだと思います。





3)に関しては、タイトル戦が開催されるときには、必ず連盟所有の盤駒を、「予備で運ぶ」というのをどこかで読んだ事があります。

タイトル戦前日に、「対局場検分」を行います。このとき、複数用意された盤駒から、「使用する盤駒を対局者が選ぶ」という作業をします。もし2人の意見が合わない場合、日ごろ使い慣れた将棋連盟の盤駒を使用する為です。

実際稀ではありますが、連盟の盤駒が使用された事もあります。

また、一日目と二日目で「駒を変える」と言うことも、実際に行われた事があります。一日目は愛棋家のもの、二日目は連盟のものと言う具合。

一日目は、ファンサービスで、二日目は終盤の難所を向かえるため、目が疲れない使い慣れたものをと言うわけです。



いずれも使用後の盤駒は、元の所有者に返却されます。



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タイトル戦に使われるような旅館やホテルだと、それなりの盤と駒を所有している可能性が高いです。それらが使われたなら、当然そのままそのお宿に。



地方の愛好家から借りるということもあるそうです。対局後は両対局者に揮毫してもらって所有者の元へ。



なお、先の方が書かれているような、駒師が直々にというのは初耳でしたが、そういうケースがあってもおかしくはないですね。


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持ち主に返却されるんじゃないですか。

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