2012年3月26日月曜日

将棋の名人は選ばれた人がなると聞いていましたが、羽生名人までは、確かにそうい...

将棋の名人は選ばれた人がなると聞いていましたが、羽生名人までは、確かにそういう流れだったと思うのですが、

羽生名人以降は、流れが変わってしまった感じがします。

他のタイトルと違って、名人だけは、名人になる何年も前から周囲に認められている第一人者がなっていた感じですが、

前期羽生さんが返り咲くまでは、えっ、この人でいいの、という人が名人になっていた印象です。


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1997年以降の名人は、

谷川浩司

佐藤康光

丸山忠久

森内俊之

ですかね。



まあ丸山はトップクラスにはまだまだ劣ると評価するべきでしょう。

森内もまあ順位戦で長いこと負け越していないということ以外はそういい評価はできないでしょう。

しかし、谷川は今でこそ全盛期は過ぎた感はありますが、いまだにタイトル戦の常連かつ累計27期タイトルを持っており、また最速1100勝記録をもっています。

最速勝利は基本的に試合数が物をいいますが、その試合数のためにはトーナメントで勝ちあがらなければなりません。

森内も竜王戦で羽生に勝ったり負けたりしますし、名人奪取のときも羽生とのプレーオフで勝って谷川への挑戦権を得ています。



ただ、確か昔は大山康晴と中原誠がほぼ独占状態で、流れが変わってしまったもなにもないと思いますが。

単に昔のトップクラスとそれに準じる程度の棋士の力の差が、あまりなくなってきたのではないかと思われますが・・・



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同時代の棋士の中で群を抜いた力を持って名人位に就いたのは、十七世永世名人有資格者・谷川浩司が最後だと私は見ます。

その次の時代を作ったいわゆる羽生世代は、他の方もおっしゃるように非常に層が厚く、実力が伯仲しています。確かに今はまだ羽生が頭ひとつ抜けていますが、その羽生でさえ、永世名人の資格取得を森内に先を越されてしまったほど、彼らの世代の力は均衡しているのです。

その理由は、彼らの研究量の多さ、読みの正確さといったことはもちろんでしょうが、序盤~中盤における指し手の体系化が行われてきて、その情報を誰もが共有化できる時代になってきたことにあります。これは勿論パソコンの普及が大きな一因になっていると考えます。ある局面をパソコン上で指定すれば、過去に同じ対局が何回あり、そこからどの手を指してどちらが勝ったか、といったことが瞬時に検索できる時代です。

指し盛りの年代に、これらの有用な情報を使える羽生以降の棋士たちの力が均衡してくるのも不思議ではないような気がします。(文中、敬称略)


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昔は、トップ棋士の層が厚くなく、タイトルの寡占状態が続いたのと、名人はたまたま限られた人しかならなかったので、そういうことを言われたのでしょう。いままでの結果から決めつけているだけです。

いまどき、そんな迷信みたいなことを信じている人はいないと思います。

トップ棋士のA級リーグに上がりさらに勝ち抜くには、群を抜く実力がないといけないので、ちょっと調子がいいだけの人が名人になることはないことは確かです。

棋聖や竜王の推移と比べれば、ずっと安定感のある人がなっていると思いますよ。

現在A級にいるメンバーなら誰がなってもおかしくはないと思います。A級にはタイトル挑戦未経験者はいないんですよね。10名中8名がタイトル経験者ですし。

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