2012年3月21日水曜日

【将棋】 >立会の島朗九段が森内の封じ手を開けて「2三銀です」と読み上げた。 ...

【将棋】

>立会の島朗九段が森内の封じ手を開けて「2三銀です」と読み上げた。

>森内が駒台から銀を盤上に打ちおろし、対局が再開された。





封じ手ってどういうことですか?


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タイトル戦の多くは、2日がかりで1局を指します。

とは言っても徹夜で指すのではなく、1日目の夕方に対局を一旦中断して

翌朝から再開します。



1日目の終了時間に、手番の棋士が次に指す手を決めて誰にも見られない様に

指す手を書面(2通)に記入し、1通を立会人に預け、1通を対局場の金庫に

保管します。これが「封じ手」です。



(何故こんな面倒なことをするかと言うと・・・もちろん理由が有ります。)



1日目の終了時間に指し手がわかってしまっては、相手側が翌朝までの一晩

考えられるので、明らかに不公平です。

逆に、手番の側が指さないまま中断しては、手番の棋士が翌朝までの一晩

考えられるので、これも不公平です。



封じ手をした側は、その手を変えられず、相手側は封じ手をした側が指した手が

わからないので、これなら両対局者に公平です。



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もし封じ手がなかったら、第1日目を指し終えた時に、次の手番を持った棋士が一晩中考えることが可能になります。その分、相手の棋士は不利になるという不公平になります。また、両者の持ち時間が9時間(名人戦)というルールが無意味になります。

上記の不公平をなくするための究極の方法が、封じ手を指した棋士、手番を持った棋士ともに、次に相手の指す手が分からない状態にすることなのです。

なお最大で60分ある昼食・夕食休憩の場合は封じ手の採用はありません。棋士の間ではとくに異論反論はほとんどないそうです。


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将棋の高段位の対局だと二日間にまたがることがあります。

なので、一日目の終了の段階で自分の手番は、次に指す一手を紙に書いて預けます。

翌日、その紙を開き、書いてある一手から始める、という意味です。

これを封じ手、と呼びます。

将棋に限らず、碁でも同じような仕組みがありますね。

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