将棋のプロタイトル戦ではどのような駒が使われていますか?
また、A級順位戦で使われている駒はなんという書体でしょうか。
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タイトル戦では二組以上の駒が用意され、前日の対局者の下見でどの駒を使うか決められます。
地方で開催される場合、その地方の愛棋家が所有している逸品や対局場の旅館、ホテルなどが所有している駒が候補に上りますが、駒の木地目の模様が気に入らなかったり(虎斑などは目が疲れるそうです)して、一日目が地元愛棋家の二日目が連盟の駒であった例がありますし、木村十四世名人は当時の天童の駒を並べただけで突き返した。という逸話もあります。
駒は当然御蔵つげの盛上げ駒です。
A級順位戦は連盟所有の駒で、書体は錦旗、水無瀬、巻菱湖など数種類あるそうです。逸品は影水作の「宗歩好み、双玉」だそうです。
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大体こんなところです。
宮松影水
豊島龍山
奥野一香
金井静山
木村文俊
桜井掬水
大竹竹風
天童駒は桜井和男(掬水)氏が素晴らしい駒を作ったため
昭和50年代に初めてタイトル戦で使われたようです。
羽生さんが永世名人になった今期名人戦第6局でも
掬水作の駒が使われたようです。
(柾目と虎斑が用意され、森内さんはどちらでもとのことでしたが、
羽生さんが柾目を使うことを主張しました)
また、第1局では、いわゆる名人駒といわれる
奥野一香作の宗歩好書が久しぶりに使われました。
(先の回答者は影水作としていますが間違っています)
関西の名人駒といわれてるのが、
影水作の菱湖で、
2代目が児玉龍兒作です。
最近の作家でタイトル戦に出る駒は
熊澤良尊
児玉龍兒
大澤富月
あたりでしょうか。
タイトルホルダーで連盟持参の駒の使用を
主張することが多かったのは、加藤一二三九段です。
漆にかぶれることがあるからだそうです。
書体はいわゆる4大書体
(錦旗、水無瀬、菱湖、源兵衛清安)
のほかは、淇洲、鵞堂、清安、清定 あたりでしょうか。
読みにくい篆書、隷書などは使われません。
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